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ムササビ

リス科の哺乳類

ムササビは、リス科の哺乳類で、日本固有の生物です。
前足から後足へと伸びた飛膜を広げて、木から木へと飛び移る習性を持ちます。
長く太い尾によって、飛んでいる間の舵を取っています。
同じように木から木へとパラグライダーの様に飛び移るモモンガと混同される事も多いですが、モモンガよりもムササビの方が大柄で、飛膜の就き方が異なります。
モモンガの皮膜は前足と後ろ足の間のみで、ムササビの皮膜はそれに加えて前肢と首、後肢と尾の間にもあるのが特徴的です。ムササビは本州、四国、九州に棲息しています。
木の空洞や民家の屋根裏などに巣を作り、メスのみが縄張りをもって行動します。
基本的には夜行性で、木の実や種などを食べます。木の上で活動しているのがほとんどで、地上に降りる事は稀です。ムササビは飛び出す時の木の高さの3倍の距離を滑空する事が出来ると言われていて、数十メートルの飛行が可能です。
時には100メートル以上の滑空も見る事が出来るほどですが、木と木の間を滑空するムササビが生活していくためにはある程度の大きさの木が茂る森が必要です。
また、個々のムササビの生息域を分断しない事が大切で、開発などでムササビが移動に利用できる木が伐採されて孤立する事のないようにしなくてはなりません。

捕獲禁止となっている動物

ムササビと言えば、何といってもその大きな皮膜が特徴的です。
滑空時に広げた状態は、40センチ四方程にもなり、暗闇の中でそれほどの大きさのものが頭上を滑空する姿は圧巻です。ムササビの手には針状軟骨という可動性の骨があります。
普段は手首に畳んであるこの細い骨を滑空時に広げることによって前足の長さが増し、揚力を受けやすくなってより滑空しやすくなっています。
滑空中も最初は頭を下げて加速し、目標となる着地地点が近づくと手足を前に出す事で減速していて、この辺はパラシュートの原理に近いと言われています。
モモンガは最近ではペットとして販売されていくのを目に売る機会も少なくないですが、ムササビは野生動物であり、鳥獣保護法で飼育も捕獲も禁止されています。
反面、山間部などではムササビが屋根裏などに穴をあけて巣を作ってしまう事もあり、害獣としての一面も持っています。このような場合でも、個人的に捕獲する事は禁止されているので、業者に依頼するなどの手段を取ることになるようです。
ムササビは愛らしい外見に似合わず、鋭い歯を持ち凶暴な性質があります。
赤ちゃんの頃から人に馴らせばある程度はなつく様ですが、大人のムササビは凶暴で非常に臆病な性格です。
野生のモモンガを目の前にする機会があっても、決していきなり手で触るなどしてはいけません。
もし、ペットとして飼育するのであれば、この鋭い歯に噛み切られる事のないゲージの中に寝床となる巣箱を用意する必要があります。
巣箱の中には木の皮などを敷いてあげると落ち着く様です。
運動のために室内に放せば瞬く間に色々なものを噛み砕き荒らされる事でしょう。